打撲とは
強い衝撃を受けることで、筋肉や皮下組織に損傷が起こる状態が打撲です。転倒や衝突などによって受ける強い衝撃が原因で起こります。
打撲の症状
身体の一部に痛みや内出血が起こります。皮下出血がある場合は、熱感や腫れ、皮膚が青色になることがあります。軽い打撲であれば1~2週間程で症状が改善しますが、稀に骨折などが起こっていることがあるため、打撲の疑いがある場合は軽視せず早めに医療機関を受診してください。
打撲の原因
打撲を起こす主な原因は、以下の通りです。
接触や衝突
スポーツや衝突、接触によって身体の一部に強い力が加わり損傷します。
特に、ラグビーや格闘技などのスポーツは打撲しやすいスポーツとされています。
転倒
歩いたり走ったりする中で転倒した場合に、身体をぶつけて打撲を起こすことがあります。
落下
高い場所から落下して打撲を起こすことがあります。
肉離れとは
筋肉の一部が断裂し、激しい痛みや腫れ、炎症、内出血が起こる状態が肉離れです。筋肉の一部が断裂する場合だけではなく、完全に筋肉が切れてしまうことがあります。
肉離れで注意が必要なのは、成長期のお子様です。この頃のお子様は、筋肉と骨の付着部が柔らかいため、強く引っ張られると剥離骨折を起こしてしまいます。
また、肉離れが起きた際に適切な処置を行わないと、痛みに伴って全身の筋肉が硬くなり、身体が歪んでしまうことがあります。
特に、小学校高学年頃になると、繰り返すスポーツなどで肉離れを起こしやすくなるため、注意が必要です。
肉離れの原因
スポーツなどで急激な力が筋肉にかかることが原因です。
また、筋肉疲労の状態や、筋力が弱った状態に強い負荷がかかると筋肉が断裂してしまいます。肉離れを予防するには、身体を動かす前の準備運動や日常生活でストレッチや筋力トレーニングを行って、筋肉を柔らかくしておくことが重要です。
肉離れの症状
急激に筋肉が引き伸ばされ、筋線維が切れるため、痛みや炎症、腫れ、熱感、皮下出血などの症状が現れます。軽度であれば歩行できますが、重度になると激痛で自力で歩くのが困難となってしまいます。
特にアスリートや成長期のお子様の場合は、太もも後方にある大腿二頭筋や太もも前方の大腿四頭筋、太もも裏内側のハムストリングスに起こりやすいのが特徴です。また、中高年の場合は、ふくらはぎにある腓腹筋に起こりやすいとされています。腓腹筋では、テニスを行うことで起こることもあるため、テニスレッグとも呼ばれています。
正しい応急処置
冷やす
肉離れを起こしたら、まずは患部を冷やします。なるべく患部を動かさず適度のアイシングが重要です。冷やし過ぎるとかえって筋肉が硬直して血行不良となり、回復を遅くしてしまいます。
圧迫
肉離れによる腫れを最小限に抑えるために、患部を適度に圧迫することも大切です。
下肢挙上
肉離れの痛みは、脚を高く上げた姿勢にすると緩和するため、待ち時間がある場合は横になれる場所で膝を曲げながら足を上にあげた姿勢になりましょう。この際、心臓よりも患部が高い位置にあると、腫れを抑える効果が期待できます。
患部に負担をかけない
患部に負担をかけないように、体重がかからないように歩行は控えます。少しの移動の際も、おんぶなどで移動することをお勧めしております。
肉離れの治療
まずは、患部を固定しながら安静に過ごすことが重要です。痛みなどの症状が落ち着いたら、リハビリテーションを行います。筋肉線維を固定することで、回復を早めることができます。
だいたい数日から3週間程は患部を固定し、修復を図ります。痛みが消失してから、適切なリハビリを行わずスポーツ復帰してしまうと、肉離れを再発させてしまうため注意が必要です。
当院のリハビリテーションでは、適切なストレッチ法や身体の動かし方などを行って、血行促進をさせ肉離れの早い回復に繋げています。